今回は、光徳寺 さんの本堂を寄席に仕上げての落語会ということで、噺家さんの舞台となる高座を造るという、貴重な体験をさせていただきました。 女将と船頭:ここから 船頭:今回は、光徳寺 さんの本堂を寄席に造り変えるところからお手伝いさせていただきました。 女将:そうそう。普段目にするのは、赤毛氈(あかもうせん)を敷き詰めた高座に、見台(けんだい)・膝隠し・小拍子(こびょうし)がセットされた状態だもんね。 女将と船頭:ここまで (赤毛氈・見台・膝隠し・小拍子の高座セット) 女将と船頭:ここから 船頭:そうですね。ところで、見台・膝隠しって、上方落語特有の舞台装置らしいですね。 女将:江戸落語では、使わないの? 船頭:上方落語と江戸落語の歴史的背景の違いだそうです。 女将:そうなんだね。 船頭:歴史的背景については、またの機会にしましょうね。 女将:は~い。 船頭:当初は、ご本尊の阿弥陀如来さんをバックに、高座設定してたんだけど・・・・ 女将と船頭:ここまで (当初は、ご本尊の阿弥陀如来さんを背中に、高座設営していました) 女将と船頭:ここから 女将:文鹿師匠 鶴の一声で、ご本尊の阿弥陀如来さんを右手にした位置に、場所移動することになったんだよね。 船頭:はい。ビールケースを重ねて、高座の土台を造ります。 女将と船頭:ここまで (ビールケースを重ねて、高座の土台を造ります) 女将と船頭:ここから 女将:ビールケース二段積みで、高座の土台を造ったんだけど・・・・ 船頭:後ろの方のお客様が、見えづらいということで、三段積みに組み換えました。 女将と船頭:ここまで (空のビールケースを三段積みに組み換え中の文鹿師匠とW子ちゃん) 女将と船頭:ここから 女将:空ビールケースは、二段重ねの数量でレンタルしてたから、三段積みにすると足らないかも・・・・って、なったんだよね。 船頭:そこで、座布団を置く付近を中心に、高座下手(しもて)の演者さんの重量が掛かる部分を重点的にビールケースを配置ました。 女将:見台・膝隠しを置く付近や高座上手(かみて)の重量が掛からない部分は、空洞にビールケースを減らした配置にしたんだよね。 船頭:はい。 女将と船頭:ここまで (ビールケースで高座の土台を造り、赤毛氈で化粧してゆきます) 女将と船頭:ここから 女将:試行錯誤の末に、本日の高座が出来上がりました。 船頭:お寺さんの本堂の状態から、みんなで造り上げた高座は、何とも言えない愛着と親近感おぼえました。 女将:そうだね。 船頭:雀太師匠のマネージャー・Kさんとプロスタッフ・Hさんが、細かな部分を修正してくださって、本物の高座へと仕上がりました。 女将:Kさん・Hさんが仕上げてくださって、高座が凛と引き締まった感じがしたよ。 船頭:同感です。 女将と船頭:ここまで (ご本尊の阿弥陀如来さんを右手に、高座を望みます) (ご本尊の阿弥陀如来さんから見た高座の様子) 女将と船頭:ここから 女将:予定席数を超えたご予約を頂いて、一部の方はお断りしたとお聞きしました。 船頭:桂文鹿・桂雀太・旭堂南龍、特色あふれる御三方の高座、どんな風に盛り上がるのか、楽しみですね。 女将:うんうん。 船頭:高座が仕上がり、会場の椅子も並べ終えて、あとはお客様がお越しくださるのを待つばかりとなりました。 女将:皆さん、間もなく開場しま~す。 女将と船頭:ここまで