女将と船頭:ここから 船頭:今回より、仕込みから 桜問屋本店 の厨房で料理していただくことになりました。 女将:これまでは、下拵えした食材を 桜問屋本店 の厨房で仕上げていただいてたんだよね。 船頭:そうなんです。でも、調理していただくのもストーリーのひとつとして、記録に残してゆきたいということで、仕込みから 桜問屋本店 の厨房で調理していただくことになりました。 女将:なるほど、そんな経緯があったんだね。 船頭:これまでは、参加くださる皆様の嗜好やお酒の種類をお伝えして、献立もシェフに一任してましたが、相談しながら創作してゆけるも良かったです。 女将:うんうん。 船頭:これまで好評だった鹿肉料理をリクエストしたりしながら、献立を組み立ててゆけるので、面白かったです。 女将:今回は、どんなリクエストをしたのかな? 船頭:ますは、前回も一瞬で完売になった 鹿カツ をオーダーしました。 女将:前回は、女将も、パクパクいただいちゃいました。 船頭:しかも今回は、鹿ヘレ肉を使っていただきます。 女将:想像しただけで、食欲刺激されちゃう! 女将と船頭:ここまで (鹿ヘレ肉は、厚めに衣をつけるのがコツです) (火が通り過ぎないよう注意しながら揚げてゆきます) 女将と船頭:ここから 船頭:いい香りがしてきました。 女将:うんうん! 船頭:続いて、本日のメイン 鹿ロース肉のたたき の仕込みです。 女将:まずは、表面をしっかり焼いて肉汁を閉じ込めるんだよね。 女将と船頭:ここまで (強火で、鹿肉の表面を焼いて肉汁を閉じ込めます) 女将と船頭:ここから 船頭:軽く焦げ目が付く程度まで焼き込みます。 女将:肉の焼ける、いい香りが漂ってきたよ。 船頭:この香りだけで、ご飯食べれそうです。 女将:そうだよね! 船頭:焼きを入れたら、芯温計で鹿肉の中心温度を計測しながら湯煎してゆきます。 女将:フライパンやオーブンじゃなくて、湯煎するんだね。 船頭:そうなんです。シェフ曰く、湯煎の方が温まり方が穏やかで、ローストがしっとり仕上がるそうです。 女将:なるほど!さすがは、三ツ星フレンチシェフだね。 船頭:今回の鹿肉ローストは、小鹿との食べ比べをしていただきますので、楽しみにしててくださいね! 女将:小鹿のローストなんて、なかなか口にできなくて、超貴重だよね。 船頭:そうなんです。シェフご自身も、初体験らしいです。 女将:長年フレンチシェフをされてても、珍しいんだね? 船頭:小鹿のロース肉は、「力を入れなくても包丁が切れてゆく」と、驚いてらっしゃいました。 女将:そんなに柔らかいんだね。 船頭:一組目のお客様がお見えになったようですね。 女将:あとはシェフにお任せして、テーブルにつかせていただきましょうね。 船頭:シェフ、今宵もよろしくお願いいたします! 女将と船頭:ここまで